ご挨拶Greeting

大会長あいさつ:Before事前登録ver.

謹啓

 会員のみなさまにおかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたび、2023年11月14日〜15日の2日間、つくば国際会議場(茨城県つくば市)にて、第22回日本ミトコンドリア学会年会を開催させて頂くことになりました。謹んでご報告させて頂きます。
 私にとっての日本ミトコンドリア学会年会は、「緊張・勇気・自信喪失・激励・出会い・成長」という何とも様々なキーワードでかたち創られます。日本ミトコンドリア学会は、2002年に研究会としてその活動を開始し、2005年に学会となり、現在に至ります。私自身は、1998年頃からミトコンドリアに関する研究活動を開始し、2002年に開催された最初の年会(研究会)から(当時は若手として)、参加しております。日本ミトコンドリア学会年会は、幅広い生命科学領域の基礎研究者から様々な専門分野の臨床研究者が1つフロアに集結して、朝から晩まで研究成果を発表し、質問し、議論し・・・そして、夜は飲み、語らい・・・という流れですから、駆け出しの私にとっては、基礎から臨床までの多様な分野からの質疑に応答しなくてはならないというかなりハードルの高い学会でした。勇気を持って登壇するも、発表中は終始緊張に満ちあふれ、体力を消耗し切ったところで多様な分野背景をもつ研究者群からの質問です。もちろん、適切に応えられるはずもなく、毎年毎年、自信喪失の連続でした。先輩研究者らからは「めげずに、また来年頑張れ」と激励され(ボスからは傷口に塩を塗られ)、私と同様に自信を喪失した仲間達と出会い、慰め合い、そして、素晴らしい発表をしている先輩、同僚、後輩の研究者を見て絶望するも、共に語りあいながら奮い立ち・・・そうこうしているうちに、私は研究者に仕立ててもらえたように思います。
 今回開催致します第22回の年会は、「ミトコンドリアへの探求:細胞の生と死、そして、疾患の鍵」をテーマとしまして、ミトコンドリアの基礎研究と臨床研究の交流・融合・発展、ならびに、若手研究者の育成という本学会の基本姿勢に加え、新たな融合研究領域の創出を見据えた学術集会にしたいと考えております。分野や職種を超えた多くのみなさまのご参加とご登壇を心からお待ち申し上げます。また、みなさまと交流できること、愉しみにしております。

第22回日本ミトコンドリア学会大会長 中田和人

第22回日本ミトコンドリア学会大会長
筑波大学 生命環境系 教授
中田 和人

大会長あいさつ:After事前登録ver.

 第22回⽇本ミトコンドリア学会年会のHPを⽴ち上げる際に、⼤会⻑からの「ご挨拶」という⽂章を作成しました。なかなか仕上がりませんでした。なぜならこの時、「つくばくんだりまで来て頂けるような⽅々はそうそう多くないだろうな・・・参加登録はもとより、演題登録も少ないだろうな・・・どうしよう・・・⼤会⻑の背景からしてランチョンセミナーやブースの出展なんて無理だよな・・・やばい、やばい・・・⾚字になったらどうしよう・・・」と失敗に向かう光景ばかりが先⾏して、悶々としていたからです。このようなことから、なんとも訳のわからん⽂章を「⼤会⻑のご挨拶」と称して年会HPで公開致しました。
 本当は、私の中には「今回の年会は学⽣さんや研究者の⽅々の⼝頭発表を中⼼にプログラムを組みたい」という「妄想」がありました。しかし、この「妄想」を「計画や実⾏」に変換するどころか、「夢や希望」にまで⾼めて、みなさんに語りかけるだけの勇気がまったくありませんでした。なぜなら、演題が集まらなかったら、私の「妄想」は妄想のままで、無謀な年会になってしまうからです。
 ところが、こんな年会⻑の「妄想」は、みなさまからの有難いご登録のおかげまさをもちまして、「夢や希望」にまで⾼めて頂きました。事前登録締切時点で、事前参加123名、ならびに、⼝頭発表演題49件(うち若⼿研究者演題32件)、国際交流演題2件という、みなさまからのご⽀援と熱意を頂きました。

 この結果を⾒た時、ほんとうに嬉しかったです・・・感謝!!

 そして、この「⾼まった年会⻑の夢や希望」は、年会プログラム委員会委員のみなさまのご協⼒、住友ファーマ株式会社さまや同仁化学研究所さまからのご⽀援、年会事務局の⽯川⾹助教のご尽⼒によって、「計画」にまで昇りつめました。そして、この「昇りつめた計画」は、11/14-15に、ご参加されるみなさま、ならびに、ご登壇されるみなさまによって、「実⾏」の時を迎えます。

 ほんとうに、ほんとうに、感謝しかございません。

 今回の年会では、2023.11.1現在で40歳以下の⽅々のご発表(若⼿研究者演題32件)に対しまして、優秀発表賞を準備しております。優秀発表賞の審査におきましては、ご発表された結果の新規性や科学的な重要性の他に、特に、学⽣さんや若⼿研究者のみなさんの「夢や希望」を感じ、⾒出し、そして、参加者みんなで育もう、という意味を込めまして、「登壇者は、緊張しつつも、⾃らの研究を楽しんでいるか(楽しもうとしているか)?」「聞いている審査員本⼈がワクワクしたか?」というこれまでの発表賞などの審査では想定されていなかった点も⾼く評価したいと思っております。

 ぜひ、⾃らの研究を、⾃分らしく、表現してみてください。

 さて、今回の年会は、⼝頭発表演題49件(うち若⼿研究者演題32件)と国際交流演題2件、合計51件の演題によって構成されております。そう、2⽇間、びっしり、⼝頭発表でございます。また、通常なら演題の内容や研究対象などによってセッションを形成しますが、今回の年会ではそのようなセッション構成にはしていません。つまり、1つのセッションには、「基礎研究から臨床研究まで、ランダム、かつ、多様な演題」が含まれてます。聴いている⽅々は、相当、⼤変でしょう。座⻑もかなりの瞬発⼒を必要とするでしょう。しかし、聴いている⽅にとっては、それこそ、植物からヒトにいたる幅広い⽣物種における最新のミトコンドリア研究の成果と動向をたった2⽇で浴びることができます。そして、登壇者らが話すそれぞれの研究の個性や可能性を感じ、そして、みんなでミトコンドリア研究の⾯⽩さを探しまくりましょう。

 ぜひ、このような第22回⽇本ミトコンドリア学会年会の荒業に挑戦してみてください。

2023年10月末日
中田 和人